<歯周病と早産の関係>

● 早産と低体重児

 妊娠期間22週〜36週で出産に至った場合に早産といいます。それに対して低体重児とは在胎期間に関係なく 出生時の体重が2500g未満の新生児をいいます。以下で言う早産には低体重児は含まれません。

● 早産の原因
 早産の原因には主に感染症、喫煙、妊娠中毒症などが考えられますが、直接的な要因は 子宮筋を収縮させる働きがある「プロスタグランジン」という、ホルモンに似た物質が異常に合成 されることにあります。これが子宮収縮をひき起こし早産につながります。

● 歯周病との関係
 歯周ポケット内で繁殖するグラム陰性菌の内毒素が血中に入ると、この「プロスタグランジン」 を異常合成させ、子宮筋を収縮させます。また胎盤ホルモンが血液を通して歯肉から滲み出す(歯肉溝滲出液) とグラム陰性菌が爆発的に増加し、歯周病の進行が速まります。

 つまり妊娠中は歯周病菌の増加を起こしやすく、またその歯周病菌が早産をひき起こしやすくなるという悪循環 が発生するわけです。

参考:Offenbacher Report(1996)


 ※ プロスタグランジン

 体内で合成されるプロスタグランジンにはさまざまな種類があり、それぞれに働きも異なります。その中の一つが 子宮収縮に作用します。これは正常分娩のときにも合成されるもので、通常は身体の必要な部分に必要な量だけ 合成されます。
 ※ グラム陰性菌

 デンタルプラーク細菌には数百種類あり、それを大別してグラム陽性菌とグラム陰性菌と呼びます。 歯周ポケット内で繁殖するほとんどの菌がグラム陰性菌です。このグラム陰性菌は嫌気性の菌で、 酸素の存在する条件下では生存できません。ですから歯周ポケット内の酸素の届かない場所でのみ繁殖します。 進行した歯周病(歯槽膿漏)の原因はこのグラム陰性菌によるものです。

歯槽膿漏用・電動歯ブラシ